【西日本豪雨】災害ボランティア6日目・広島

広島4日目


「おはよう。」

カーテンを開けるとそこには昨日の男性が立っていた。
時計を見ると朝の6時。

必要最低限の挨拶を小声でかわした後、外に出ていく男性を追いかけた。
早朝だったことから相部屋のみんなに気を遣ったのだろう。

 

エントランスで会話の続きをした僕たちは互いに荷物を取りに戻ってからゲストハウスを後にする。

男性を車に乗せ、指定される場所へと向かった。

 

ナビを見ると目的地まで10kmで20分後に到着。

豪雨の影響で電車が運休状態のため、道路には車が溢れ返っている。
他県ナンバーであることが申し訳なく感じた。

車の流れを見ると確実に到着予想の時間には着かないことが分かる。

ブレーキを踏んで、放して、踏んで、放して、を繰り返す。

 

2時間が過ぎたころ、ようやく目的地にたどり着いた。

 

 

目の前に広がるもの

 

表現が正しいのか分からないが町全体が砂に埋もれていた。

誰も家に住んでいない。
というか住めないのだろう。

 

目の高さには家の屋根が…

足の下には車のボンネットが…

 

目を背けたい光景だったが受け止めなければならないと思い前へ進んだ。

 

感覚がおかしくなりそうだ。自然の脅威を感じる。

 

町を見ながら男性の調査に着いて回った。
しばらく進むと家がなんとか無事に残っていてそこに住んでいる方がいた。高齢者の女性。

 

昨日見たような潤んだ表情をしていた。


とりあえず挨拶をする。

女性は僕の顔を見るや否や、溜まっていたものを一気に吐き出すように話してくれた。

その時に聞いた話は衝撃的なものばかりで、かける言葉が見つからなかった。

必死の想いで吐き出してくれたことを感謝し、出てきた言葉の数々を精一杯飲み込んだ。

 

話し終えた女性が最後に言ってくれたことは「すっきりした、ありがとう」

少しは和らいでくれたらよかったかなと思う。

 

その後も男性について回る。
しばらく進むと川が流れていて先に行けなくなった。

川の上に標識があることを見るとここが道路だったことが分かる。

 

仕方がないので引き返し、しばらく回ったのちに調査が終わった。
そして男性を港まで送った。

 

災害ボランティアを終えて

僕はここに来て力になれたのだろうか。

岐阜から合わせると1週間ほどだったかもしれないが少しは役に立っただろうか。

資金も減ってきたので申し訳ないが家に帰ることにした。

5円ヘルパーとして被災地を訪れたときにまた災害ボランティアをしようと思う。

 

今日の予定はこれ以上なかったのですぐに家へと向かってもよかったが、車を停めたまましばらく街を眺めた。

自分にできることは少ないかもしれないが、今できる活動を一生懸命頑張ろう。

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